誰もが一度は、こう思ったことはあるのでしょうか?
・早く出世したい。若くして(20-30代で)役員や幹部になりたい。
・早く年収を上げたい。地位や権限を得たい。
・デキる人って思われたい。モテたい。ここにテキストを入力
特に、会社の同期や後輩、あるいは学生時代の同級生などが、自分よりも早くキャリアアップをした時など、素直に喜べないこともありますよね。
私は幸いにも、日系の大企業にて最年少でマネージャー、入社10年目で経営戦略室長になり、33歳で経営幹部メンバー入りができました。これは弊社では異例のスピードと言われています。
こういうと「能力が超高いんでしょ?ずば抜けた成果を出しているんでしょ?」と思われるかもしれません。でも、実際には違います。私と同じくらいのレベルの人、私以上にスキルの高い人は、周りにたくさんいます。
その中で、異例とも言われるスピード出世ができたのには「能力以外に重要な戦略」があるからです。それをこの記事では解説します。
大企業でスピード出世するための3つの方法
大企業で管理職になれる割合をご存知ですか?
いわゆる課長職以上の割合は、1000人以上の従業員を抱える企業で1割以下と言われています。部長職以上となると、3%以下です。つまり、中間管理職と言われる課長職においても「かなり狭き門」と言えます。
椅子取りゲームを連想するとわかりやすいですが、1つの椅子を10人で奪い合っている構図です。かつ、年功序列があると、椅子取りゲームに参加するための順番待ちすら発生します。
このゲームに参加している限り、気づいたら10年、20年経っていた、なんてことはよくある話です。
「スピード出世」を叶えるためには、椅子を取りに行くのではなく、自分で椅子(ポスト)を用意するしか方法はありません。次の章では、自分で椅子(ポスト)を用意する具体的な方法を解説します。
スピード出世するための3つの方法を具体的に解説
次の3つの方法が有効です。
- 「新規事業開発」部門に異動する
- 会社としての「成長領域」に異動する
- 時期幹部候補の上司・先輩がいる部門に異動する
順番に解説していきます。
1 「新規事業開発」部門に異動する
新規事業開発部門は少数精鋭、であることが一般的です。
私の場合は、上長を含めて3、4名の組織だったことが多いです。少数精鋭の組織であれば、新規事業として成立すれば全員が責任者のポストを得られます。また、事業責任者という飛び級でのポスト獲得も可能です。
一方で、結果を残せなければ、組織は解散させられ、出世コースから外れます。ハイリスク、ハイリターンの戦略です。
2 会社としての「成長領域」に異動する
中期経営計画などで必ず「成長領域」は表現されています。そこに身を置くことです。
成長領域は会社からの期待も大きいので、ヒト・カネの投資が積極的に行われます。部門が新たに設置されたり、増員されたり、と組織柔軟性が高いのが特徴です。つまり、椅子(ポスト)が多く用意されていくため、他の部署に比べてチャンスが回ってくる機会が増えます。
一方で、成長領域に身を置くということは、ある程度のハードタスク・激務は覚悟しなければなりません。ハードタスク、ハイリターンの戦略です。
3 次期幹部候補の上司・先輩がいる部門に異動する
これは見極めが難しいですが、皆さんの中で「この人は将来、うちの会社のトップにたつ。この人についていきたい」と思う上司・先輩がいれば、ついていくのも有効な戦略です。
「人事」において、公平な人事というものは存在しない。これが私の持論ですし、そうあるべきです。
上司の立場で考えれば、「自分のお気に入りの部下」「右腕として貢献してくれた部下」「自分が冷遇された時も離れずついてきてくれた部下」こういう部下を出世させるのは、至極当然ですよね。特に、次期幹部候補の上司に対して、こういう関係性を築くことができれば、自分だけの椅子(ポスト)が用意される可能性は高いです。
一方で、上司が出世するか、自分との相性など、不確実な要素もあるので、ハイリスク・ハイリターンの戦略と言えるでしょう。
いずれもスピード出世を叶えるためには、一定のリスクを取ることが必要です。でも、椅子取りゲームに参加し続ける、順番待ちをし続けることの方が、私はリスクだと思います。失敗したら、再チャレンジすれば良いわけです。積極的にリスクを取りましょう。
今日から戦略的なキャリアチェンジを考え始めよう
前章をお読みいただけたら分かるとおり、大企業でスピード出世するためには「異動」を戦略的にするのが有効です。同じ部署で着実にキャリアを積み上げる方法を否定するつもりはありませんが、スピード出世するためには、効果的に「異動」をし、自分専用の椅子(ポスト)を作っていきましょう。
そのためには、主に3ステップを今日から順番に実践していけば良いと思います。
会社の戦略を理解し、成長領域や新規事業開発部門をチェック。公募の時期であれば、必ず公募情報は確認する。
自分のスキルの棚卸、希望の異動先が求める要件とのギャップを確認する。過去の公募資料を遡る、希望の部署の人に話を聞くなどを行い、必要なスキルセットを抑える。
「自分のキャリアを棚卸し、自分の強み・弱みを言語化する」「不足しているスキルを身につけるために学ぶ」「希望の移動先へ、事前の根回し、人脈形成をする」など、準備を始める。
何事も準備は念入りに、です。日頃からキャリア戦略を考えておくことが大事です。
今日からできることを、始めていきましょう!