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昇格試験の面接対策を徹底解説【よく聞かれる質問15選付き】

昇格試験は、役職や給料を上げる唯一のチャンス。しかし、数年に一度しか訪れない機会であり、失敗するとそれ以降のキャリアアップが望みにくくなる大きなリスクも伴う試験。

私自身、最初の管理職登用の昇格試験のときは、
・何を準備したらいいかわからない
・面接官から何が聞かれるか不安
・自分のアピールポイントが見出せない
などと悩みました。

きっと、これから昇格試験にチャレンジされる方も、同様の悩みを持っているのではないでしょうか?私は以下の関連記事でも書いた通り、昇格の機会に恵まれたため、3年連続で昇格試験を受けて、それぞれ突破してきました。具体的には、管理職(=課長)昇格試験、部長格の昇格試験、経営戦略エキスパートの昇格試験の3つです。幸運?にも毎年昇格試験を経てきたことで、かなりのノウハウは溜まってきた自負があります。本記事では、そのノウハウ=面接対策を解説していきます。

目次

昇格試験の面接対策を徹底解説

昇格試験は、一般的にビジネステスト、英語試験、面接、論文等が課されるようです。
当社の場合は、ビジネステストと面接が昇格試験には必須で課されていますので、面接対策に特化して解説していきます。
また、当社の場合は、7つの等級が設定されています。

等級が上がるごとに昇格試験を受けていきます。
(例:3等級以下=一般社員、4等級以上=企画業務型裁量労働、5等級=課長職、6等級=部長職、7等級=本部長職以上。部下を持たない主幹クラスはエキスパート職。)
各等級には10段階程度の階層があり、それを1つずつステップアップしていくのが一般的な昇格の道のりになっています
*私の場合は、4等級から5等級へと1年で移行し、同時並行にエキスパート職のラインにも乗っているため、3年連続で昇格試験を受けました。

前置きが長くなりましたが、昇格試験というのは、等級を上げるために受けるものな訳ですが、重要なのは等級が変われば「働き方(労働形態)」や「役職・責任範囲」「給与」などが連動して変わります。
そのため、各社が定める「等級の水準を満たしているかどうか」「役割・職責に相当する適正があるかどうか」「会社として幹部候補に育てる価値があるかどうか」を見極められていると考えてください。だから、決して生半可な気持ちで昇格試験には臨んではいけないです。受けるからには”必ず合格”してキャリアアップを目指しましょう。

面接対策の5ステップを解説

  1. 昇格試験の概要、評価観点を確認
  2. 自分のアピールポイント、強みを棚卸し
  3. プレゼン資料作成
  4. 面接練習(いろいろな人に聞いてもらいフィードバックを受ける)
  5. 想定質問の回答準備

昇格試験の概要、評価観点を確認

意外と、先輩からの伝え聞きやイメージで、いきなりプレゼン資料の準備を始める人が多いです。これは当然NG。
基本のキとして、昇格試験の時間や面接官、審査基準(評価観点)などを確認した上で準備を進めましょう。
特に大事なのは、面接官と審査基準です。昇格試験の面接官は3名程度で行われるケースが多いと思いますが、当社の場合は、自分の担当部門の役員が1名、担当部門以外の役員が1名、人事部門の役員が1名の構成だったり、自分の担当部門の役員はつかずに、担当部門以外の役員のみで構成される場合もありました。
いずれも重要なのは「自分の業務・成果をほぼ理解していない/知らない」人にわかりやすく説明することです。成果をアピールしたくて専門的かつ細部に入りすぎると、プレゼンは失敗します。

次に、審査基準について。必ず問われる項目は、「成果」「プロセス」「組織/チームor事業への貢献度」「その他の独自価値」だと思います。これらは必ずプレゼンテーションの中に盛り込むべき項目であり、フォーマットとして提示されることも多いでしょう。そして、現在の等級と、昇格後の等級で求められる水準・定義の「差分」を確認しましょう。例えば、3等級と4等級、4等級と5等級では何が違うか?具体的な文言を必ずチェックして、その意味を捉えることが大事です。その要素が、各項目でのプレゼンの内容、質疑の中で感じ取ってもらえたら、合格になります。

自分のアピールポイント、強みを棚卸し

昇格試験に向けた具体的な準備に入っていきます。なにをアピールすべきかは簡単です。審査基準である、「成果」「プロセス」「組織/チーム or 事業への貢献度」「その他の独自価値」について、あなたが頑張ってきたこと、工夫したこと、困難を乗り越えたこと、などを語れば良いわけですが、よく陥りがちなミスがあります。それは、「あなた」のことを言っているのか、「組織」のことを言っているのかがわからない、というミスです。

例えば、

成果は、3年間で事業部の売上を120%成長で伸ばしてきたことです。
この成長を実現できたのは、顧客第一で商品改訂を重ね、その改善スピードを飛躍的に向上させる組織と仕組み作りを行ったからです。

みたいな説明はよくしがちなのですが、これでは不十分です。

面接官はこう思います。「どこまでが『組織の成果』で、どこからが『あなたの成果』なのだろう?」と。
聞きたいのは、その「組織の成果」が達成される背景や理由にある「あなたの成果」「生々しいリアリティ」が面接官は知りたいのです。成果やアピールポイントを大きく見せようとするのではなく、「あなたの成果」にフォーカスを当てて、アピールポイントを棚卸ししましょう。
そして、プロセスで求められるのは「再現性」です。個別事象のプロセスの説明ではなく、「あなたはどんな困難に直面しても解決できる」という再現性が重要です。そのためには、抽象度を上げて「一般化する=汎用化できる思考フレームに落とし込む」ことを考えてみましょう。そのやり方は、「要は、なに?」を自問することで見出すことができます。

プレゼン資料作成

ここまでの工程がすめば、あとは資料を一気に作ってしまいましょう。
資料作成のポイントは「自分の業務成果を知らない人にもわかりやすく」「審査基準を網羅する」「昇格後の等級水準の要素を満たす内容に仕立てる」の3つです。パワーポイントでのプレゼンが求められるときも、私はまずWordでストーリーライン(骨子)を書いて、論理の飛躍はないか、内容の過不足はないか、指定の時間で収まる内容か、などを確認してから資料作成に入ります。資料作成は、とにかくわかりやすく。プレゼンテーションなので、文字はとにかく減らす&フォントは大きくする(18pt以上)、色は3色程度に絞る(黒、青、赤)、図示する(プロセスを一般化する際には有効)など、自分の口頭での説明を補う、ビジュアルエイドな資料作成を心掛けましょう。

面接練習(いろいろな人に聞いてもらいフィードバックを受ける)

最後は、ひたすら練習です。大事なのは流暢さではなく、わかりやすさです。だからこそ、いろんな人に聞いてもらい、フィードバックを受けましょう。わかりにくいところはなかったか?もっとアピールすべきことはないか?プレゼンを聞いての質問などをもらい、壁打ちに付き合ってもらえるとかなりプレゼンは磨かれますし、想定質問も作りやすくなります。できれば、自分が受ける昇格試験を合格した人(=上司や先輩)の中から、自分の業務をよく知る人、自分の業務をあまり知らない人からそれぞれ2名ずつくらいに付き合ってもらえると、良いのではと思います。

想定質問の回答準備

Aさんは「プレゼンはピカイチ、質疑応答はボロボロ」 Bさんは「プレゼンはイマイチ、質疑応答はピカイチ」

どちらか一人を合格させよと言われたら、きっと多くの人はBさんを選ぶと思います。
その理由は、質疑応答をしっかり答えられる方が「本物」だと感じるからですよね。つまり、昇格試験においてプレゼンは大事ですが、質疑応答でボロボロだと合格できないので、しっかりと想定質問を考えて事前に回答を準備しておくと安心です。
質問の種類は大きく3つです。
1:プレゼン内容を深掘りする質問
2:会社や事業における一般的な課題についての質問
3:昇格後のキャリアプランや実現したいことについての質問


この3観点の質問をある程度準備しておけば、これ以外の質問が出てきた時も、これらをベースに答えることができます。そして、正直なところ、面接官もこの場で正解は求めていません。間違ったことを言ってもOKです。質疑応答の中で見られているのは「ちゃんと考える力があるか」「臨機応変に対処できる力があるか」「自信を持って自分の考えを述べられるか」といった部分です。魔法の枕詞は「勉強不足でorあくまで個人的な課題意識なので、間違ったことを言うかもしれませんが・・・」と断った上で、自論を展開すればOKです。

面接でよく聞かれる質問15選

プレゼン内容を深掘りする質問

  1. 今回のプレゼンの中で、一番のアピールポイントは何ですか?端的に、もう一度教えてください。
  2. あなたの一番の強みは何ですか? あなたの一番の弱みは何ですか?
  3. あなた主体的にやったことと、組織の方針としてある程度プロセスが決まっていたことを、それぞれ教えてください。
  4. 成果を達成する上で、一番のハードルは何でしたか? それをどう乗り越えましたか?
  5. あなたの一番の失敗談を教えてください。

「端的に」「中でも一番の●●」という質問は準備をしていないとギクッとします。プレゼンのまとめの質問として多用されるので、改めて整理しましょう。

会社や事業における一般的な課題についての質問

  1. 現在のあなたの業務の課題は何ですか?
  2. あなたの担当している事業課題は何だと思いますか?
  3. 今後、どう市場は変化していくと思いますか?チャンス(機会)や脅威をどう捉えていますか?
  4. 担当製品で、競合他社に負けている部分はありますか?どうすれば勝てるようになると思いますか?
  5. 社の経営方針についてどう思いますか?

これらの問いでは「視座の高さ」が問われています。自分のことだけでなく、その一つ上、二つ上の人ならどう考えるか?をイメージしながら回答を作りましょう。

昇格後のキャリアプランや実現したいことについての質問

  1. 昇格をしたら、なにを成し遂げたいですか?
  2. 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください。
  3. 仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
  4. どんな管理職になりたいですか?どのように部下・組織のマネジメントをしていきたいですか?
  5. これから困難な局面が訪れた時、どう対処していきますか?

会社としては、あなたを昇格させる以上は、会社への高い貢献を期待します。中長期の視点、事業への大きな貢献、マネジメント、専門性の継承などの観点を抑えて、キャリアイメージを描いておきましょう。

以上が昇格試験の面接対策です。ここまで準備をすれば万全です。現業をやりながらの準備は大変なので、計画的に進めてください。皆さんの悔いないチャレンジを応援しています!
そして、お気づきの方も多いかもしれませんが、昇格試験の準備は、将来的に転職準備などにも活用できます。キャリアを棚卸して、自分と向き合う機会は貴重なので、キャリアパスを広げる機会として取り組みましょう。
私も近いうちに昇格試験を受ける気がするので、頑張ります。

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